「夢みる小学校」を見てきました

本や映画の感想

自主上映会で見ることができる夢みる小学校

「夢みる小学校」を見てきました。
夢みる小学校とは、まほろばスタジオ制作、オオタヴィン監督のドキュメンタリー映画です。

日本で最も楽しい小学校「きのくに子供の村学園」が主な舞台。

今の日本の公教育とは全く違う姿がそこにはありました。

その姿をドキュメンタリータッチで丁寧に描いています。

この映画、いわゆる大きな映画館では上映されておらず、いろいろなグループの自主上映会という形で上映されるケースがほとんど。

友人から、映画の評判を聞き、見たいなぁ、近くでやらないかなと、自主上映スケジュールをたまにチェックしていました。

そして、久々に、スケジュールをチェックをしていたある日!

近隣で上映会があることを知り、早速主催者さんにメールしました!!!

夢のような小学校とは

きのくに子供の村学園は私立の小学校。

今から30年以上前の1992年に学校法人として認可された自由な学校です。

どんな風に自由か・・・

・宿題がない
・テストがない
・ランドセルがない
・先生と呼ばれる大人がいない

これを聞くだけでも、現在の公教育との違いにびっくり。

さらに、いわゆる時間割もありません。

例えば、調理や演技、木工などプロジェクトと呼ばれるグループに所属し、子供たち自身が何を学びたいかを決めていきます。

そば作りのプロジェクトでは、そばの作り方を調べ、実際に子供たちがお店に電話をし、取材の依頼をし、作り方のコツを聞いたり、もちろん実際に調理をし。

作り方について、さらに研究をする。そばの歴史を調べる。など、など。

その過程において、必ず発生する、算数の知識、国語の知識、理科の知識、社会の知識をプロジェクトを通じて吸収していきます。

高学年の子供たちが行く修学旅行も、学校からのお仕着せではなく、自分たちで考えます。

限られた予算の中で、目的地はどこにするか、どこに宿泊するか、どのように移動するか。

自身で考え、自身で手配をしていきます。

旅好きである私にとって、感動すら覚えました。だって、旅って、自分で考えて、決めて、時には、予定外のことも受け入れて。

そこに旅の楽しさと学びがあると思っているから。

先生が決めたスケジュールをこなす修学旅行とは大きな違いだと思います。

何かを決定するにあたっても、投票という形をとるのだそうです。

その投票は大人も一票、子供も一票。たとえ、校長先生であっても一票。

だから、大人の意見が通らないこともしばしばだそう。

そんな学校が舞台となっているこの映画。

私立だけではない!公教育でもやれることはあるらしい

私は不登校児の親でもあるので、あ~、こんな学校なら、我が子は学校に行きたいと思ってくれるんではないか。

な~んて、思ったり。

けど、やっぱり私立の話だよね。。。とも思っていたら、なんと!

映画の中では公立小学校も取り上げられていました。

長野県にある伊那小学校。

この学校、公立なのに、60年間もの間にわたり、通知表がないそうです。

さらに時間割やチャイムもない。

映画の中では子供たちが先生となにやら、ヤギ小屋みたいなものをたてている。

そして、みんな楽しそう。。。

え~、公立なのに!!! こんな学校あるの!!!

もう、伊那に引っ越そう!!!

約数分間、本気で思いましたよ。

伊那に引っ越す!!!

通知表や時間割とかチャイムって、実は絶対やらなきゃいけないわけではないんですって。

それは学校の偉い人が決められることらしい。

だから、公教育だって、ほんとうはやればできるらしい。

正直びっくりしました。じゃ、私の小中学校生活はなんだったんだろうって。

中学なんて、校則がすごかったのに。。。

学校教員でもない私が今の公教育を変えていくのに、できることって何だろうって、映画を見終わって考えました。

先生たちも忙しそう、子供たちは疲れている、どうしたら、みんなが笑顔になれるんだろうと考えるきっかけをくれた映画でした。

上映会の後の感想シェア会で、小学校低学年と思われる子の感想が印象的でした。

「学校に行くのはやだ。だけど、こんな学校なら行ってみてもいいなって思った」

タイトルとURLをコピーしました