今回は聲の形で有名な山田尚子監督の作品、「きみの色」を見てきました(*^_^*)
きみの色
監督 山田尚子
劇場公開日 2024年8月30日
予告編を何度も見ていて、Mr.Childrenの主題歌も心地よく、見に行ってみようかなと思っていた映画でした(*^_^*)
金曜日の20時50分、上映されてから、すこし時間がたっていたせいか、広い劇場に3人で見るという贅沢な時間を過ごせました!(^^)!
(もうちょっと、観る人が多いといいのにね(;^^A)
あらすじ
長崎の全寮制高校に通うトツ子は、まわりとは少し違った少女。
トツ子には、幼いころから人が「色」で見えます。
トツ子と同じ高校のきみは、まわりからの評価も高い人気者。
トツ子には、そんなきみはが美しい「青色」に見えていて、憧れに似た気持ちできみを見つめています。
ある日突然学校に来なくなったきみが、学校を退学したと知ったトツ子は、きみを探します。
きみのアルバイト先の古本屋を見つけたトツ子は、そこで店番をしながらギターを練習するきみと、お客としてその場にいた音楽好きの少年ルイに出会います。
きみとトツ子のやりとりを見ていたルイは、トツ子ときみはバンドをやっているのかと質問します。
その質問を聞いたトツ子は唐突に、3人でバンドをしないかと提案します。
そして、きみはそれを迷いながらも受け入れます。
3人のバンドの練習先は、ルイの住む離島の古い教会。
時間を共有する中で、3人は徐々に親しくなっていきます。
3人はそれぞれ家族に打ち明けられないでいるある想いをを抱えていました。
練習を続ける中、3人はその想いを打ち明けあい、濃い時間を共有していきます。
そして、学園祭でのライブを経て、それぞれの人生を進んでいきます。
私の感想
率直な感想は、「観て良かった!」でした。
ですが、淡々と話が進んでいくそのスタイルにわくわく感というものは感じられませんでした(;^_^A
10代っていいなぁ、気持ちがみんなきれいだなぁ(*^_^*)
すっかり10代が遠のいてしまった私はそう感じました(;^_^A
そう、わくわく感ではなく、ノスタルジーを感じたかなって思います。
映画の中で、各登場人物それぞれの人物がどんな環境で育ってきて、何に縛られて生きているのかは詳しくは語られません。
だから、これを物足りなく感じてしまう人もいるかもしれません。
想像する余地が多く、登場人物が抱える背景は観客の想像に委ねられているってことなんだと思います。
「色」をテーマにした映画らしく、淡い美しい色合いと、耳に心地よい音が印象的だったよ♪
また、ヒロインの通う高校がミッション系の女子高だけに、劇中繰り返し登場する祈りのセリフが非常に印象的でした。
~二ーバーの祈り~
変えられないものについて、変えられないものを受け入れられる心の平穏をお与えください。
変えられるものについては、それを変えるだけの勇気をお与えください。
そして、変えることのできるものと変えることのできないものとを見分ける知恵をお与えください。
劇中のセリフを完璧に覚えていないので、ぴったり同じではないのですが、だいたいこんな感じの内容でした(*^_^*)
深いですね・・・
このフレーズが繰り返し発せられ、トツ子やその他登場人物に思いを馳せました。
トツ子にとって、変えられないものとはなんだろう。
変えられるものとはなんだろう。
バンドを始める前のトツ子にとっての、変えられないものと、バンドを始めたあとのトツ子にとってのそれはきっと違うものになったのではないかと思いました。
家族に言えない悩みを抱えていたルイやきみは、勇気を出して、その現実を変えていきました。
変えられるものを変えるために勇気を出して立ち向かったんです。
この映画を見て、自分にとって「変えられないもの」はなんだろう。
そして、「変えられるもの」はなんだろうと、思いを巡らしながら見ることができました。
全体的に、抑えた雰囲気の映画だったので、強い感動というのはなかったのですが、しみじみと優しい映画を見れたなぁと思いました。
この映画をおすすめする人、おすすめしない人
この映画、こんな人に見てもらいたいなぁって思います(*^_^*)
逆に、こんな人には向いてないかもしれないです(;^_^A
映画の感想サイトをいろいろ覗いてみると、想像通り賛否両論ってところでした。
でも、やっぱり見てよかったなぁって思う映画でしたよ。